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未知の輪郭

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毛髪で1500項目の不耐症は分かるのか Check My Body Healthの表示変更とASA判断

文=minato資料確認日:
毛髪から1500項目の一覧を出すことと、食品ごとの不耐症を診断することの間にある検証段階を示す模式図
編集部制作の模式図。特定の利用者の検査結果や食品の安全性を表すものではなく、判断に必要な資料の段階を示す。

Check My Body Healthの毛髪バイオレゾナンス検査の1500項目レポートは、食物不耐症や安全な食品の判断に使えるか。

今回たどる範囲Global Health Tests LtdがCheck My Body Healthとして販売する英国サイトのBody Intolerance Testを対象に、2025年11月6日に閲覧された広告、2026年4月22日のASA裁定、2026年9月23日の現行ページを区別する。血液による特異的IgE検査や通常の毛髪中化学物質分析とは同一視しない。個々の利用者の症状や特定食品の安全性を判定しない。

髪数本から届く、1500項目の色分け

Check My Body Healthの現行英国サイトは『Body Intolerance Test』を、毛髪を送るだけで食品と非食品の1500項目に関する情報が届くサービスとして紹介する。結果はHigh・Medium・Lowに分けられ、Highは『より強い反応パターン』、Lowは『目立つ反応パターンがない』という説明だ。別のFAQは、毛髪の『エネルギー的周波数』を調べるバイオレゾナンスであり、免疫抗体を測らずアレルギーを診断しないと明記している。

ここで区別したいのは、項目表の細かさと結果の臨床的意味である。1500種類を表示できても、ある食品を食べたとき本人が症状を起こすかを正しく分類できるとは限らない。現在のページ自身も医療診断ではないと断る。それでもHighという区分が食事を減らす根拠に見えるなら、その区分が何と照合されて検証されたかが中心になる。

2025年の広告は、さらに強い結論を示していた

英国ASAが記録した2025年11月6日の広告では、1500項目に対する『反応性』を毛髪で調べ、結果を『最も不耐症を起こしそう』『不耐症を起こすかもしれない』『安全』と分類すると説明した。ストレス、炎症、睡眠ホルモンなど身体機能の評価を示す文言もあった。2026年4月の裁定は、その旧広告が消費者へ与える意味を審査したもので、現在のHigh・Medium・Lowという文言をそのまま違反と認定した記録ではない。

事業者はASAに、サービスは医療診断でなく補完的な情報提供であり、問題になった語を修正したと答えた。ASAはその説明を踏まえても、旧広告の包括的不耐症レポートや身体反応を毛髪から評価できると裏付ける資料を見ず、誤認を招くと判断した。広告表現が改められた事実と、検査の臨床的性能が実証されたかは分けて読む必要がある。

毛髪の『反応』は、何と照合したのか

英国栄養士会は2026年の解説で、毛髪のエネルギー場を読み取りデータベースと照合して食品の過敏性を探す検査を取り上げる。薬物や金属などを化学分析する毛髪検査とは目的と方法が違う。栄養士会は、食品アレルギーに対するこの方式の科学的根拠はなく、代替検査による不必要な食品除外は栄養不足につながりうると警告する。

販売ページはISO 9001認証の検査室で処理すると述べる。仮に業務の品質管理が一定でも、Highとされた食品を本人が食べて症状を起こす割合、同じ毛髪を再検した場合の一致度、医療者が確認した原因との一致度は別に測らなければ分からない。現行商品ページからそれらの性能値は読み取れない。Hairという試料名が共通するだけで、化学分析の信頼性をバイオレゾナンスへ移すこともできない。

『安全』と『情報提供』の間で変わったこと

旧広告の『安全』というラベルは、検査で低反応なら食品を食べてもよいという判断へ直結しやすい。現在のページはその語を外し、Lowをこの情報提供の範囲で『目立った反応パターンがなかった』と説明する。アレルギーは免疫が関わる反応で、同社FAQも確定したアレルギーが毛髪結果に現れないことがあると認める。したがってLowを医療的な安全確認に転用することは、現行の説明とも合わない。

不耐症についても、NHSは食事と症状の記録、疑う食品を期間を決めて除外し再導入する方法、必要に応じた呼気検査などを説明する。毛髪の色分けと症状の因果を独立に確かめる経路が必要なのだ。文言を弱めたことは誤認を減らしうるが、1500項目の分類がどの程度当たるかという問いに、数字で答えたわけではない。

レポートより先に、症状と食事の経過を残す

現時点で判断できるのは、旧広告に裏付け不足の行政判断があり、現在のサービスも医療診断とは位置づけられていないことだ。毛髪レポートのHighだけで多数の食品を除くと、原因の見誤りと栄養不足の双方を招きうる。特に子どもでは成長に必要な栄養を失うリスクがある。NHSは食物不耐症を疑う症状が繰り返す場合にGPへの相談を勧め、食事の除去は医師や栄養士の助言なしに行わないよう求める。

将来、対象サービスで同じ試料の再現性や、症状・食事歴を考慮した医学的評価との一致度が独立に公表されれば、High・Medium・Lowの意味を再評価できる。それまでは項目数の多さを正確さと読み替えず、体調と摂取した食品、起きた時刻を記録して医療者へ伝えることが、原因を狭めるための確かな手がかりになる。

資料で残った境界

  • 根拠を確認できず旧広告へのASA判断

    2025年の1500項目の不耐症・安全分類を示す広告に、ASAは十分な裏付けを認めたか。

  • 資料で確認現行表示の位置づけ

    現在の販売者は毛髪バイオレゾナンスをアレルギー診断ではないと説明しているか。

  • 根拠を確認できずHigh・Lowの臨床的な意味

    現行の毛髪区分で食品の原因性や安全性を独立に判断できるか。

参照資料と更新日

  • Body Intolerance Test | 1,500 Food & Environmental Items TestCheck My Body Health / Global Health Tests Ltd一次資料

    毛髪採取、1500項目、現行の区分と医療診断ではないという販売者の位置づけを示す。

    参照箇所:商品説明、1,500-item report、High/Medium/Low、FAQ、フッター免責 確認:2026-09-23

  • ASA Ruling on Global Health Tests Ltd t/a Check My Body HealthAdvertising Standards Authority一次資料

    2025年11月に見られた旧広告の原文、事業者の修正説明、裏付け不足という裁定を記録する。

    参照箇所:Ad description、Response、Assessment、Action;Complaint Ref A25-1317903 公開:2026-04-22 確認:2026-09-23

  • Food Allergy and Food Intolerance TestingBritish Dietetic Association公式説明

    毛髪のエネルギー場を使う食品検査の妥当性と、不要な除去食による栄養リスクを説明する。

    参照箇所:© BDA August 2026、Alternative tests、Hair analysis、Food exclusion and reintroduction 確認:2026-09-23

  • Food intoleranceNHS公式説明

    症状・食事日誌、除去再導入、家庭用検査の限界、食事制限の注意を示す公的医療情報。

    参照箇所:Tests for food intolerance、Important: Home tests、See a GP if 公開:2026-06-18 確認:2026-09-23

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