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未知の輪郭

都市伝説

モノポリーに片眼鏡はあった? 世界で重なるマンデラエフェクト。

文=林 遼

モノポリーの紳士は片眼鏡を掛けていた。ディズニー映画の冒頭では、ティンカーベルが城の周りを飛んでいた。そう覚えている人は少なくないのに、確かめられる画像や映像には見当たりません。動画は、世界のあちこちで同じ『別の記憶』が重なるマンデラエフェクトを、多数の例からたどります。

片眼鏡と「そうだ 京都、行こう。」

入口に置かれるのは、よく知るロゴや言葉の小さなずれです。モノポリーのマスコットに片眼鏡はなく、KitKatにハイフンもない。JR東海のコピーは「そうだ 京都へ行こう」ではなく、「そうだ 京都、行こう。」だと説明されます。

現象名の由来はネルソン・マンデラです。2013年に亡くなった際、1980年代に獄中死したと記憶する人々が各地にいたことから、フィオナ・ブルームが名付けたと動画は紹介します。単なる個人の勘違いではなく、元になる誤情報が見当たらず、具体的で整合した記憶を、不特定多数が地域を越えて共有することが特徴だという整理です。

建物と地図まで動いて見える

違和感は商品ロゴから風景へ広がります。東京ビッグサイトは銀色だったはずなのに、現在は金色がかって見える。チリは南米の西側へ、英国は欧州大陸へ、オーストラリアはパプアニューギニアへ、記憶より近づいたように感じる例も並びます。

美術品では、ツタンカーメンの黄金マスクにある2匹の蛇や頬、耳の穴が、カイロで実物を見た語り手の記憶と違うといいます。『ウィトルウィウス的人体図』の手足や、『ヴィーナスの誕生』の海の色にも、同じ違和感を持つ人がいると語られます。

虚偽記憶だけでは残る疑問

心理学には、起きていない出来事を事実として覚えるfalse memoryという考え方があります。人の記憶は時間とともに薄れ、別の情報と混ざることがある。一方で動画は、多数の人が同じ誤記憶を共有する仕組みには未解明な点が多いとする研究も紹介します。

その余白を最も鮮やかに見せるのが、ディズニーの城とティンカーベルです。一部のDVDには妖精が登場しても城は背景になく、記憶どおりの組み合わせは存在しなかったと説明されます。それでも再現映像を見て『これだ』と感じる人がいる——共有された映像のような記憶は、どこから来たのでしょうか。

人体の違和感から並行世界へ

終盤では、肋骨が太く中央でつながっていること、眼窩の奥の骨、肝臓や腎臓の位置まで話が及びます。ただし動画が示すのは、語り手や人々の記憶と現在の図が食い違うという体験で、人体が実際に変化したとの確認ではありません。語り手自身も、過去にレントゲンを見たときは41度の高熱だったと留保しています。

そして最後に現れるのが、無数の並行世界です。別の世界で経験した記憶が現在へ干渉し、同じずれを多くの人へ残しているのではないか。動画はそうした仮説を結論にはせず、あなたにも記録と噛み合わない記憶はないかと問いかけて終わります。

視聴者の反応

  • ピカチュウの尻尾の先端は黒色だったはず。

    高評価 199

  • ピカチュウはガチで尻尾の先端黒かったと思う

    高評価 154

  • ここでは紹介されてないが、およそ40数年前の子供の頃、ファンタゴールデンアップル(缶)が好きでよく飲んでましたが、これは存在せずゴールデングレープだったと知った時は心底驚きました! ゴールデングレープなんて聞き馴染みもなかったし間違いなくゴールデンアップルは存在してました! こうなると本当にこの世界は、宇宙は摩訶不思議だと実感します。

    高評価 132

  • ピカ中のしっぽは黒かったんだよな…お姉ちゃんとマックのハッピーで貰ったカレンダーの模写してたもん.

    高評価 119

  • モナリザは確かにおかしい ここまではっきり微笑んでなんていなかったはず。

    高評価 88

編集部から

まず一つ、記憶にあるロゴや台詞を紙に描いてから、実物と見比べてみてください。違っていたとき、単なる思い違いで終わるのか、それとも誰かと同じ『別の記憶』へつながるのか——その瞬間から、この動画の問いが自分のものになります。人体に関する箇所は構造が変わったとの医学的確認ではなく、記憶との違和感を語る場面として見る必要があります。

動画を見る

オカルト奇奇怪怪

動画の見どころ

  1. 世界中の不特定多数が事実と異なる同じ記憶を共有する現象を、マンデラエフェクトと定義して問いを立てる。

  2. モノポリーの片眼鏡、モナリザの微笑み、JR東海『そうだ 京都、行こう。』を身近な記憶のずれとして示す。

  3. ネルソン・マンデラの獄中死記憶から現象名が生まれ、フィオナ・ブルームが3条件と平行世界説を示したと説明される。

  4. 東京ビッグサイトの色やチリ・英国・オーストラリアの位置が記憶と違って見える地理的な例を連続して紹介する。

  5. カイロで実物を見た語り手が、ツタンカーメンの黄金マスクの蛇・頬・耳の穴が記憶と違うと証言する。

  6. 心理学のfalse memoryを説明しつつ、多数が同じ誤記憶を共有する仕組みには未解明な点が残る研究を紹介する。

  7. ディズニー城の周りをティンカーベルが飛ぶ記憶と、確認できるDVD映像や再現映像の食い違いをたどる。

  8. 肋骨、眼窩、肝臓、腎臓の位置が記憶と違うという人体の例を挙げるが、医学的根拠は示されていない。

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