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未知の輪郭

予言・終末論 / 陰謀論

「影のCIA」ジョージ・フリードマンの17年前の予測 残る最後の一つは日本の覇権。

文=minato

2022年、ロシアがウクライナへ侵攻。2026年、日本の防衛費が過去最大を突破。同じ年の3月には、中国が経済成長率の目標を下方修正。三つを並べても、共通点は見当たりません。ところがこれらはすべて、17年前に出た1冊の本の中に書かれていた——動画はそんな出だしで始まります。本のタイトルは『100年予測』。2009年の刊行です。

「影のCIA」と呼ばれた民間の情報機関

著者はジョージ・フリードマン。ハンガリー生まれのアメリカ人で、政治学の博士号を取ったのち、1996年に民間の情報機関ストラトフォーを設立しました。顧客リストにはアメリカ国防総省、海兵隊、国土安全保障省、そして名だたる大企業が並びます。本人も米軍の幹部へ定期的に世界情勢を説明する立場だったといい、アメリカではこの会社が「シャドウCIA」——影のCIAと呼ばれてきました。

もっとも本人は、その呼び名にふさわしい神秘性のほうを否定します。「私は予言者ではない。地政学的な必然を分析しているだけだ」。占いではなく計算だ、というわけです。番組の相方も、影のCIAという名前だけを聞いた時点では陰謀論の類だろうと身構えたことを、あとで正直に打ち明けています。

三つは、もう起きてしまった

一つ目はロシアでした。ウクライナとベラルーシを取り戻そうと動くが、人口減少、経済の脆弱さ、インフラの老朽化によって失敗する——書かれたのは侵攻の13年前です。2026年のいま、戦争は4年目に入り、当初の目的はほとんど達成されていません。失敗の理由に挙げられた三つの要素も、そのまま現在のロシアの姿と重なります。ベラルーシについては、アメリカのシンクタンクが2025年11月に、事実上の併合計画が最終段階に入ったと発表しました。

二つ目は日本。2020年代、日本は中国を封じ込めるために軍事力を大幅に増強する、と書かれています。2009年といえば、防衛費を増やそうという話がタブーに近かった時期です。それが2026年度にはおよそ9兆円、4年連続で過去最大を更新。2020年度の5兆4000億円からほぼ倍になりました。予測に付いていた条件は「アメリカの関与が減る中で」。同盟国も自分の身は自分で守れという声が実際に出てきたことを思えば、条件のほうも揃っています。

三つ目が中国です。経済の限界と沿岸部・内陸部の格差によって政治的・文化的に分裂していく——2009年当時の中国は年7〜8%で成長しており、この予測を書いた著者はかなりの変わり者扱いをされたそうです。2026年3月の推計では成長率は2%台。2023年6月に発表された16〜24歳の失業率は21.3%で、その後この指標の公表は止まりました。総債務はGDPの300%を超え、地方政府の隠れ借金は1200兆円とも言われます。2024年の家計貯蓄率は過去最高の35%超。物が売れず、工場が減り、雇用が減る。日本がバブル崩壊のあとに通った道に、よく似ています。

残っている最後の一つ

そして本には、まだ起きていない予測が残されています。2020年代後半から2030年代、中国が分裂したあと、東アジアの覇権を握るのは日本である——。

根拠は三つ。地理では、海に囲まれ、アジアから太平洋へ出る船が必ず近くを通る位置。技術では、半導体製造装置や素材、機械、ロボット。半導体に欠かせないフォトレジストは、世界で使われるうちの9割を日本企業が作っているといいます。そしてお金。日本の対外純資産は2025年末で561兆円、7年連続の過去最高で、国の年間予算のおよそ4倍にあたります。ただしこの分野では同じ年に中国とドイツに抜かれ、順位は3位へ下がりました。

視聴者の反応

  • 覇権握らなくていい。 普通の国民がお金の心配なく安心して暮らせるようにしてほしい。

    高評価 1,225

  • 日本人がいなくなった日本が覇権を取っても意味がない。 日本人が力を合わせて平和で美しい国にしたい。

    高評価 1,054

  • みんなが笑顔で住みやすい日本になってくれたらいいなぁ😆

    高評価 553

  • 帰化人が操る日本でアジアの覇権取っても、もはやそれは中国じゃないのかしら、どうなの😮帰化人議員に勝てるの日本、、?

    高評価 455

  • 国民が豊かになる為の覇権であってほしいよねやっぱ

    高評価 354

この説をたどる

三つ当たったから四つ目も当たる、とは限りません。100%の保証はできない、という断りは動画のほうから先に置かれています。それでも、ロシアが動き、日本が防衛費を倍にし、中国の数字が止まったところまでを一続きに眺めると、線はどうしても最後の一点へ伸びていきます。面白いのは、その最後の一点だけが、当の日本人にまるで実感のない話だということ。覇権を握るつもりのない国が、条件だけを先に揃えてしまっている。最後に残るのは、その居心地の悪さです。あなたはこの一点を、どちらに数えますか。

動画を見る

秘密結社コヤミナティ

動画の見どころ

  1. 予測の出所は2009年刊の『100年予測』で、著者が設立した民間情報機関ストラトフォーはアメリカで「影のCIA」と呼ばれてきたと紹介される。

  2. 顧客にアメリカ国防総省・海兵隊・国土安全保障省と世界的な大企業が並び、著者自身も米軍の幹部へ定期的に世界情勢を説明する立場だったと語られる。

  3. 著者はインタビューで「私は予言者ではない、地政学的な必然を分析しているだけだ」と述べており、これは予言書ではなく予測だと区別される。

  4. ロシアはウクライナとベラルーシを取り戻そうと動くが人口減少・経済の脆弱さ・インフラ老朽化で失敗する、と侵攻の13年前に書かれていたと紹介される。

  5. 防衛費の増額がタブーに近かった2009年に日本の軍拡が予測され、2026年度は約9兆円で4年連続の過去最大、2020年度の5兆4000億円からほぼ倍になったと示される。

  6. 16〜24歳の失業率21.3%とその公表停止、GDP比300%を超える総債務、1200兆円とも言われる地方政府の隠れ借金、過去最高35%超の家計貯蓄率が並べられる。

  7. 最後の予測は2020年代後半から2030年代に中国が分裂したあと東アジアの覇権を握るのは日本である、というもので、根拠の1つ目に島国という地理が挙げられる。

  8. 半導体に欠かせないフォトレジストは世界で使われるうちの9割を日本企業が作り、対外純資産は2025年末で561兆円に達していると紹介される。

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