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芽殖孤虫はなぜ増え続けるのか 2021年ゲノム解析と未解明の感染経路

文=佐々木 玲

増殖し続ける芽殖孤虫

100年以上前に日本で確認された寄生虫「芽殖孤虫」を軸に、症例の経過と近年の研究成果が紹介される。冒頭で取り上げられるのは、1915年に熊本県の18歳女性が発症し、1922年に亡くなった症例だ。動画によれば、解剖では胸腹部や肺、腎臓、脳などから多数の虫体が見つかったという。

芽殖孤虫症は世界で18例、そのうち6例が日本で報告され、日本国内では1987年以降に新規患者が確認されていないと説明する。人体へ入ると分裂しながら増殖し、臓器組織を破壊して臓器不全や二次感染を引き起こす一方、広範囲に広がった場合の除去は難しく、有効な治療法も確立されていないという。カエルやヘビの摂食、井戸水が感染源とする説には触れるが、成虫も感染経路も未確認で、決定的な証拠はないと留保する。

2021年のゲノム解析で分かったこと

転機として挙がるのが、宮崎大学、東京大学、国立科学博物館などによる2021年の全ゲノム解読だ。解析によって既存寄生虫の突然変異ではない独立した種類だとされ、生殖関連遺伝子の欠損が幼体のまま増殖し続ける仕組みに関係する可能性も紹介される。宿主の免疫機能に働く新型タンパク質の研究が、将来の治療薬開発につながることが期待されているという。

マダニと蚊が運ぶ別の感染症

後半では、マダニが媒介するSFTS、日本紅斑熱、つつが虫病、蚊が媒介する日本脳炎へ話題が移る。SFTSは2025年に国内患者183人で過去最多、日本での致死率は27%との数字を挙げ、感染した犬猫との接触事例やファビピラビル承認、ワクチン開発も紹介する。日本脳炎については発症者の20〜40%が死亡し、生存者の45〜70%に後遺症が残るとの説明に続き、ワクチンが発症リスクを最大95%下げると伝える。

予防策として示されるのは、草むらや山林での長袖・長ズボン、虫よけ、帰宅後の入浴とダニ確認、異変時の受診である。ただし、症例数や致死率、薬剤承認、ワクチン効果の出典名は動画内で示されないため、実際の判断には公的機関や医療機関の最新情報を確認する余地が残る。

視聴者の反応

  • なんで虫ってこんな嫌なんやろな? 虫だけはホントに無理

    高評価 144

  • まーじでこの現代でも感染経路全くわからん寄生虫とか怖すぎるわ

    高評価 116

  • 虫が気持ち悪いと感じるのは、病原菌を運んでくる媒体から避けようとする本能的な察知もあったりするのかなあ

    高評価 49

  • さっき『口に関するアンケート』見て来たんだけどたっくー映っててコーフンして映画集中できなかった

    高評価 43

  • 寄生虫…気をつけなきゃと思いつつ何に気をつけたら良いのか💦

    高評価 40

背景

芽殖孤虫症は極めて少数の症例が語られる寄生虫症で、後半に登場するSFTS、日本紅斑熱、つつが虫病、日本脳炎とは別の感染症として整理されている。動画が示す数値や予防情報を実際の健康判断に使う場合は、研究機関や公的機関、医療機関が出す最新情報との照合が必要になる。

動画を見る

たっくーTVれいでぃお

動画の見どころ

  1. 1915年に熊本県の18歳女性が発症し、1922年の死後に複数の臓器から多数の芽殖孤虫が見つかった症例をたどる

  2. 世界18例のうち6例が日本だとされ、人体内で増殖して臓器を損なう一方、有効な治療法は未確立だと説明する

  3. 芽殖孤虫の成虫と感染経路は未確認で、カエル・ヘビの摂食や井戸水を感染源とする説にも決定的証拠はないと留保する

  4. 宮崎大学、東京大学、国立科学博物館などの2021年全ゲノム解析から、独立種と増殖の仕組みに迫った研究を紹介する

  5. SFTSは2025年に国内183人で過去最多、致死率27%との数字を挙げ、犬猫からの感染例や治療・ワクチン開発を語る

  6. 日本紅斑熱とつつが虫病の症状や潜伏期間を比べ、長袖・虫よけ・帰宅後のダニ確認と早期受診を勧める

  7. 日本脳炎の重症化時の死亡率と後遺症率を示し、ワクチンで発症リスクを最大95%下げられると説明する

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