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未知の輪郭

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ティーバッグ1つで最大147億個 マイクロプラスチック研究と減らす工夫。

文=林 遼

湯を注ぐ、あの数秒のことです。今年発表されたいくつかの研究は、そのときカップの中で何が起きているのかを示していました。今回この番組が取り上げる都市伝説は、空気中にも存在し、私たちが日常的に取り込んでいると言われるマイクロプラスチックです。2026年になって危険性を示す研究が続々と発表される一方、対処の方法も少しずつ分かってきているといいます。

湯を注いだ瞬間に、数が10倍以上になる

1つ目は、2026年5月にイギリスとイランの研究者が19本の研究をまとめて発表したメタ分析です。それによると、三角形のティーバッグ1つには、乾いた状態でも約13億個のプラスチック粒子が含まれているとされます。そこへ熱湯を注ぐと、熱で粒子が分解されて一気に10倍以上、最大147億個まで膨れ上がることが分かったと紹介されます。

素材による差もあり、ナイロンや、ペットボトルと同じPETなどで作られたティーバッグほど大量に放出していたそうです。現在は多くの企業がバイオマス素材のポリ乳酸へ切り替えているとされますが、専門家の間では、ポリ乳酸もプラスチックの一種であり、熱湯の中で微細な破片に分解される可能性があると指摘されているといいます。

脳に届く粒子と、慎重な但し書き

2つ目は、今年5月に医学誌へ掲載された論文です。脳卒中や認知症との関連を扱ったもので、最も多くのプラスチックが蓄積していたのは、認知症と診断された人たちの脳だったと報告されています。マウスを使った実験では、ナノサイズまで砕けた粒子が口から入り、わずか2時間で血液脳関門——脳を守る最後の砦とも言われる仕組み——をすり抜けることも確認されているそうです。

ただ、動画はここで明確に線を引きます。現時点ではあくまで相関関係で、因果関係を示すものではない、と。認知症の人の脳では血液脳関門の機能が低下しており、そもそも異物が溜まりやすい状態だった可能性も考えられる、という説明が添えられました。

掃除屋が止まると、どうなるか

3つ目は、今年3月にアメリカのがん研究センターのチームが発表した論文です。マイクロプラスチックによって、マクロファージと呼ばれる免疫細胞の働きが弱まる可能性が分かったといいます。

マクロファージは白血球の一種で、体内に入った細菌や死んだ細胞を捕食し、異物の侵入を他の免疫細胞へ伝える、掃除屋のような役割を担っています。そのマクロファージの中にマイクロプラスチックが溜まると機能が阻害され、肺や肝臓を含む複数の臓器にダメージが確認されたと報告されました。研究チームの一人は、これが世界的な男性不妊の増加の一因になっている可能性にも言及しているそうです。

減らすために、できること

プラスチックの粒子は空気中にも存在します。現代の暮らしで完全に防ぐことは、不可能に近いかもしれません。だからこそ重要なのは、取り込む量を最小限に減らすことだと動画は言います。

挙げられた工夫は、どれも手の届く範囲のものでした。ティーバッグではなく茶葉から入れる。使い捨てのフォークやスプーンのように、直接口へ入れるプラスチック製品はなるべく避ける。プラスチック容器のまま電子レンジで温めない。合成繊維の衣類を選ばない。重ねるだけでも違いはあるかもしれない、という言い方です。

もう一つ、近年注目されているものとして紹介されたのが、ブルーベリーやカシス、紫芋などに含まれる紫色の色素アントシアニンでした。マイクロプラスチックによって乱れた腸内環境を和らげる可能性が示されているといいます。自らを守れるのは、結局のところ日々口に入れるものを選び直す私たち自身なのかもしれません——動画はそう結びました。

なお終盤では話題が切り替わり、政治家や大企業の経営者にはお抱えの霊能者がいるという話をよく聞く、という伝聞が語られます。

視聴者の反応

  • もう地球は猛毒だらけだな

    高評価 178

  • ユニク〇の衣料でペットボトルなどのリサイクルプラスチックでフリースやアウター作っているけど これもたくさん吸い込んじゃうんだろうな。

    高評価 141

  • マイクロプラスチックから逃げられない。

    高評価 115

  • こんばんは。空気中にマイクロプラスチックが俟っているのは逃げ場がないけど、アントシアニンをなるべく食べて解毒していこう。夏は茄子、秋はお芋がいいかもな。と思いました。ウマさん、ベーさん、否メンさん、配信どうもありがとうございました☺️

    高評価 88

  • プラスチックを分解する細菌が前に日本で発見されてたな あれからどうなったのだろう

    高評価 81

背景

言葉を少し整理しておきます。マイクロプラスチックは5ミリより小さいプラスチックの粒子、さらに細かく砕けたものがナノプラスチックと呼ばれます。血液脳関門は、血液から脳へ物質が入るのを選び分ける仕組みで、番組では脳を守る最後の砦と説明されていました。マクロファージは白血球の一種で、体内の細菌や不要になった細胞を取り込む役割を担います。なお、この回で紹介される3件の研究はいずれも出典が示されず、脳への蓄積についても番組自身が相関関係にとどまると断っています。健康上の不安があるときは、動画の内容だけで判断せず医療機関へ相談してください。

動画を見る

ウマヅラビデオ

動画の見どころ

  1. 2026年5月のメタ分析として、三角形のティーバッグ1つに乾いた状態でも約13億個の粒子があり、熱湯を注ぐと最大147億個まで増えると紹介される。

  2. ナイロンやPET素材のティーバッグほど放出量が多く、代替のポリ乳酸も熱湯の中で微細に分解される可能性があると専門家が指摘していると語られる。

  3. 今年5月の医学誌の論文で、最も多くのプラスチックが蓄積していたのは認知症と診断された人たちの脳だったと報告されたと紹介される。

  4. マウスの実験でナノサイズの粒子が口から入って2時間で血液脳関門をすり抜けることが確認されていると説明される。

  5. 現時点ではあくまで相関関係で因果関係を示すものではなく、認知症の人の脳は異物が溜まりやすい状態だった可能性もあると但し書きが置かれる。

  6. 免疫細胞マクロファージにマイクロプラスチックが溜まると掃除屋の機能が阻害され、肺や肝臓など複数の臓器にダメージが確認されたと紹介される。

  7. 茶葉から入れる、直接口に入れる使い捨てプラを避ける、容器のまま電子レンジで温めない、合成繊維を選ばないといった減らす工夫が並べられる。

  8. ブルーベリーやカシス、紫芋に含まれるアントシアニンが乱れた腸内環境を和らげる可能性が示されているとして、選び直すのは自分自身だと結ばれる。

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