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未知の輪郭

人工地震 / 陰謀論

HAARP地震兵器説はどこで飛躍したのか 特許の周波数と100GW。

文=林 遼

フィリピン、ハイチ、東日本、トルコ・シリア。大きな地震が起きるたび、遠くアラスカにあるHAARPの名が原因として語られてきました。動画は地震兵器の歴史をたどったうえで、施設の周波数と出力を照合し、HAARP原因説を退けます。

誘発地震と「狙う兵器」の距離

人間活動が地震を誘発する例そのものはある、と語り手は整理します。天然ガス採掘やダム建設との関連が論じられた地震を挙げ、旧ソ連には地下核爆発を使う「マーキュリー」「ボルケーノ」という計画もあったと紹介します。

ただし、ここで扱われるのは震源に近い場所へ作用させる構想です。現在も地震の制御や十分な予知はできず、遠隔地で狙って巨大地震を起こす兵器が存在する可能性は非常に低いというのが動画の結論です。環境改変兵器禁止条約があることを実在の証明とみなす説にも触れますが、禁止の記載と技術の完成は同じではない、という流れで話を進めます。

180本のアンテナが調べる電離層

HAARPは約14ヘクタールの敷地に180本のアンテナを備え、上空へ電波を送って電離層の反応を調べる研究施設だと説明されます。米空軍と海軍が当初運用していた経緯が、兵器説へ現実味を与えました。

その根拠として持ち出されたのが、電磁波で上空の電子状態を変え、気象制御やミサイル破壊を想定する特許です。しかし動画によれば、その文書に地震の記載はなく、HAARPとの直接の関係も示されていません。

0.02〜1.8MHzと2.7〜10MHz

数字を並べると隔たりが見えてきます。特許が想定する周波数は0.02〜1.8MHzですが、HAARPは2.7〜10MHz。さらに特許の効果には最大100GWが必要とされるのに対し、HAARPの最大出力は0.036GWで、100GWは日本全体の平均消費電力に匹敵すると語られます。

周波数も出力も条件が一致しない。施設責任者も特許との関係を否定しているとして、動画は似た言葉や軍の関与だけでは兵器説の裏づけにならないと見ます。

地震と電離層、因果の向き

地震に伴って電離層が変化する可能性や、オーロラとの関連を探る研究は紹介されます。ただし、それは電離層の変化が地震を起こすという意味ではありません。動画は、暖房で室温が上がることから、室温を上げれば暖房がつくと逆算するようなものだと例えます。

地震兵器をめぐる軍事研究の歴史はありました。それでも実用例は報告されず、HAARPと地震を結ぶ条件も合わない。断片的な事実を一本の因果関係へ変えるまでに、どれほど大きな飛躍があるのかを静かに示して、動画は締めくくります。

視聴者の反応

  • 陰謀論見てると毎回思うのが、「なんらかの方法で」ってなんだよ…ってなる。

    高評価 520

  • 頭にアルミホイル巻いてる映像の差し込みどころが秀逸すぎるwwwwwww

    高評価 306

  • ハゲも克服できない人間の科学力じゃ人工地震なんて無理っしょ

    高評価 254

  • 地震を起こすための装置が大規模すぎて、建造するには多くの民間企業の協力が必要なのに。 秘匿でき訳が無い。

    高評価 209

  • HAARPって、あんまり陰謀論者に人気だから施設内見学ツアーやってるんだよね 行ってみたいな

    高評価 198

この説をたどる

地震を人為的に誘発した例、核爆発を使う兵器構想、環境改変を禁じる条約、そして軍が運用した巨大アンテナ群。順に並べると、地震兵器説は一つの輪郭を持ちはじめます。けれど動画が数字を重ねると、震源までの距離、電波の周波数、必要な出力のすべてに隔たりが現れます。最後に残るのは、似て見える断片が、いつ因果関係へ置き換わったのかという問いです。

動画を見る

VAIENCE バイエンス

動画の見どころ

  1. 地震の制御や予知は未達としつつ、天然ガス採掘やダム建設に伴う誘発地震は実在すると区別される。

  2. 旧ソ連の『マーキュリー』『ボルケーノ』は地下核爆発を利用する地震兵器構想だったと紹介される。

  3. 環境改変兵器禁止条約の存在を兵器完成の証明とみなす論法から、技術的実在性の検討へ話が転じる。

  4. 遠隔地を狙うには未知の科学力と巨大装置の秘匿が必要になり、地震兵器の可能性は非常に低いと結論づける。

  5. HAARPは約14ヘクタールに180本のアンテナを置き、電波で電離層の反応を観測する施設だと説明される。

  6. 特許の0.02〜1.8MHz・最大100GWと、HAARPの2.7〜10MHz・0.036GWを比較し、条件不一致を示す。

  7. 地震後の電離層変化を、電離層変化が地震を起こす証拠へ反転させるのは因果の向きが逆だと説明する。

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