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ストーンヘンジも闘技場もなぜ円なのか ピタゴラス教団が出した「万物は数」。

ストーンヘンジ。秋田の環状列石。ローマの闘技場。時代も場所も宗教もばらばらな3つに、ひとつだけ共通点がある。円形だ。
おもしろいのはここからで、イギリス、ローマ、日本は当時、互いに行き来する手段も連絡する手段も持っていなかった。それなのに同じ答えにたどり着いている。四角でも三角でもよかったはずなのに、だ。
しかも新しい発見もある。イギリスで見つかった円形の遺構は5500年前のもので、ストーンヘンジより500年古い。木の柱が立てられていた形跡があり、人々はその円の中に集まって儀式や宴をやっていた可能性があるという。つまり人類は5000年以上前から、円の中心に人を集めて熱狂を生み出していたことになる。
なぜ、円だったのか
まず挙げられるのが、祈りとの相性だ。円には角がない。始まりも終わりもない。どの角度から見ても同じ形をしているので、完全なものだと考えられてきた。古代ギリシャの哲学者プラトンにいたっては、円を見て「これは宇宙そのものだ」と言ったという。
ただ、美しいという話だけではピンとこない人もいるだろう。そこで動画が持ち出すのが脳の話だ。円の中にいるだけで気持ちいいのには、ちゃんと理由があるらしい。
数万人が同じ一点を見るとき
ドームや武道館のような円形の会場を思い浮かべてほしい。どの席に座っても、視線の先は中心のステージという同じ一点になる。ステージの作り方によっては、360度どこからでも見られる状態になる。
複数の人間が同じ対象へ同時に注意を向けているとき、脳では共同注意と呼ばれる現象が起きているという。ある研究によれば、その状態は性行為より気持ちいいらしい。そうなると「見る」という普段どうということのない行為が、円形の空間では特別な行為に変わってくる。数万の視線が1点へ集まるとき、それぞれの中で小さな報酬が発生している、という説明だ。
感情が伝わっていくほうにも仕組みがある。ライブで隣の人が泣いているのを見て自分も、というやつだ。あれはミラーニューロンによる情動感染で、スピリチュアルでも何でもない。あくびがうつるのや、人が食べているのを見てお腹が空くのと同じことだという。
実際、ライブ会場の観客の心拍数を測った研究があって、隣り合った赤の他人同士の心拍が同じタイミングで速くなったり遅くなったりしていたそうだ。あるアニソンアーティストのライブを見に行ったプロのクラシック指揮者が、ペンライトの動きが揃いすぎていることに驚いた、という話も出てくる。プロでもそこまで揃えるのは難しいのに、と。
何万人もの心拍が重なっていく感覚。それがそのまま、古代の闘技場で起きていた熱狂の原理だというわけだ。科学のない時代の人たちは、直感でそれを分かっていたことになる。
上座がない、という発明
もうひとつ、円には決定的な性質がある。上座がないのだ。
四角いテーブルなら奥と手前が生まれてしまうが、円卓は中心からの距離が全員平等になる。だからアーサー王は家臣を集めるとき、あえて丸いテーブルを選んで円卓の騎士とした。角がない形には上下関係もない。格差のない場所の象徴として、円は使われてきた。
シンクロが起きるために必要なのは、差を感じないことだという。前と後ろで見え方が違いすぎるスクリーン型の会場と比べて、円形なら差が小さい。祈りの場でも闘技場でもコンサート会場でも、円の中にいれば誰もが対等に同じ熱狂を分かち合える。それが、人類が無意識に円を選び続けてきた理由ではないか——という筋立てになっている。
妙なのはここからだ——万物は数である
話は数字へ移る。11時11分。777円。前の車のナンバーが自分の誕生日。こういう意味のある偶然の一致を、心理学者のカール・ユングはシンクロニシティと名付けた。因果関係では説明できないこの現象の背後に、集合的無意識があるという見方だ。スピリチュアルの世界ではゾロ目がエンジェルナンバーと呼ばれ、近年では世界そのものが数字で書かれたシミュレーションなのではないか、という話まで出ている。
ただ、これは最近の思いつきではない。2500年前にピタゴラスが出した結論なのだ、と動画は言う。
ピタゴラスは南イタリアのクロトンという街で、ピタゴラス教団という秘密結社を率いていた。数学を信奉する集団だ。彼は美しい和音が弦の長さの1対2、2対3といった単純な比で決まることを見出し、そこから「万物は数である」とした。音も天体の運行も人間の魂も、全部数で説明できる。宇宙とは数字で書かれたプログラムなのだ、と。
話はこれだけでは終わらない。教団は教義を一切文字に残さず、口伝だった。シンボルは五芒星で、中に引かれた対角線同士の比率は1対1.618——黄金比になっている。巻貝の螺旋やひまわりの種の並びと同じ比だ。
そしてピタゴラスは、神が作った世界なら完全でなければならないという、信仰に近い理由から地球は球体だという結論にたどり着いた。まだ地球平面説が信じられていた時代の話だ。それを約200年後、アリストテレスが月食のときの地球の影の形を根拠に補強することになる。信仰から出た答えが、後から観察で裏づけられたわけだ。
数字を信じ続けた人たち
現代の脳科学は、シンクロニシティにRASというフィルター機能で説明を与えている。毎秒入ってくる膨大な情報から、必要なものだけを自然に選び取る仕組みだ。
そのうえで動画が紹介するのが、数字の直感を信じた人たちの話。2019年、アメリカ・ノースカロライナ州の66歳の男性が、孫にもらった菓子の紙に書かれていた数字を自分のラッキーナンバーだと思って宝くじを買い続け、370億円を当てた。オーストラリアの男性は、夢で見た数字を13年間買い続けて8000万円を当てている。共通するのは、根拠はないが自分に届いた数字を信じ続けたことだ。
数字といえば、都市伝説の界隈ではカバラ数秘術と結びつけられる。カバラは紀元前後から中世にかけて発展したユダヤの神秘思想で、世界は神が発した言葉によって作られたと考える。目に見える現実の裏側に、隠された構造がある——そう信じられてきた。
そこから生まれたのがカバラ数秘術だ。生年月日や名前を数字に変換し、1桁になるまで足していく。出てきたルートナンバーが、魂の設計図や宇宙における役割を示すという。1は始まりとリーダーシップ、7は神秘と探求と内省、8は力と富と達成。ピタゴラスが音や天体に数の法則を見出したように、カバラの神秘家たちは言葉や名前の中に法則を見出した、というわけだ。
ちなみに8は、横に倒すと無限大の記号になる。角がないという意味では、円の話ともつながってくる。
なお、この回の後半はタイアップになっていて、円形のバンクと1から9の番号という条件が揃った現代の例として競輪へ着地する。
視聴者の反応
「盆踊りも、円を描いて踊るよね」
高評価 80
「円と数字からの競輪の話に持ってくの、流れ自然すぎて笑った😂」
高評価 41
「まさかの競輪案件🤣 都市伝説の番組なのにシュールすぎるw」
高評価 39
「とーやの競輪中継面白いw」
高評価 29
「オンラインサロン『AREA58』開設! YouTubeでは規制かかってしまう都市伝説や陰謀論を発信していきます。 → https://lounge.dmm.com/detail/10335/index/」
高評価 22
この説をたどる
円の中に人を集めると、なぜか熱が生まれる。5500年前に柱を立てて円を描いた人たちも、闘技場を設計した人たちも、それを知っていたことになる。角がないから始まりも終わりもなく、どこから見ても同じで、誰が上座に座るということもない。そこへ脳の側の事情が重なる。同じ一点を大勢で見つめると気持ちよくなり、隣の人の感情がうつり、心拍まで揃っていく。もし本当に一本の線でつながっているのなら、人類が円を選び続けてきたのは趣味の問題ではなく、そういう風にできていたからだということになる。そしてピタゴラスは、その完全さの正体を数だと考えた。動画で挙げられる研究や発見はいずれも出典が示されないので、そこは確かめながら聞くのがよさそうだ。
動画を見る
コヤッキースタジオ
動画の見どころ
ストーンヘンジ、秋田の環状列石、ローマの闘技場という時代も場所も宗教も違う3つの共通点が円形であることだと示され、互いに連絡手段がなかった点が指摘される。
イギリスで見つかった5500年前の円形遺構はストーンヘンジより500年古く、人々が円の中で儀式や宴を行っていた可能性があると紹介される。
円形の会場ではどの席からも視線が中心の一点に集まり、複数人が同じ対象へ注意を向ける共同注意が起きて強い快さが生まれると説明される。
ライブで隣の人につられて泣くのはミラーニューロンによる情動感染で、あくびがうつるのと同じ仕組みだと説明される。
観客の心拍を測った研究で隣り合う他人同士の鼓動が同期していたことや、プロの指揮者がペンライトの揃い方に驚いたという話が紹介される。
円には上座がなく中心からの距離が全員平等になるため、アーサー王が家臣を集める際にあえて丸いテーブルを選んで円卓の騎士としたと語られる。
ピタゴラスが和音は弦の長さの単純な比で決まると見出して「万物は数である」とし、宇宙は数字で書かれたプログラムだと発想したと説明される。
教団のシンボル五芒星の対角線比が黄金比であることや、地球平面説の時代に信仰に近い理由から地球球体説へたどり着いた経緯が語られる。
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