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未知の輪郭

英語

吸血鬼除けのニンニク、敵将の歯、過充填ガス 経験が招いた三つの死

文=久世 理央

吸血鬼を防ぐはずのニンニク

1972年11月、英国ストーク・オン・トレント。68歳のデメトリウス・マチュラは、ハイゲート墓地などの吸血鬼報道を信じ、毎晩、床へ塩とニンニクを撒き、壁の十字架を確かめて眠っていたという。11月24日、安否確認に来たジョン・パイ巡査が施錠された部屋へ入ると、そこには外傷も血痕もないマチュラの遺体があった。

恐怖に固まったような表情から殺人まで疑われたが、検死が明かしたのは別の結末だった。マチュラは睡眠中もニンニク片を舌の下へ置いており、それが喉へ滑り落ちて窒息した――吸血鬼除けとして信じたものが死因になったと動画は語る。

切り落とした敵将の歯

時代は9世紀後半へ移る。ヴァイキング指導者シグルド・エイステインソンは、スコットランド北部のマレー王国との交渉を打ち切り、敵軍を破って指導者を自ら殺したとされる。勝利の証として敵将の首を鞍に結び、全速力で帰還したところ、揺れる首の大きな前歯が太ももへ突き刺さった。

数日後、シグルドは高熱と錯乱に襲われる。抗生物質のない時代、その小さな刺し傷が感染し、勝者は倒した相手の歯によって命を落としたという皮肉な伝承が描かれる。

警告を退けたタンクローリー

最後は1978年7月11日のスペイン。長年の経験を持つ運転手フランシスコは、加圧液化ガスを積みすぎているという若い同僚の警告を退け、通行料を避ける海沿いの道へ入った。午後2時半ごろ、数百人が過ごすロス・アルファケス・キャンプ場の脇で、暑さにより膨張したガスが爆発したと説明される。

火球は約1.6キロ以上へ広がり、周囲の燃料容器も連鎖的に爆発。運転手を含む159人が最初の爆発で死亡し、長期的影響を含めた死者は最大243人との推計も示される。吸血鬼の知識、戦場での自信、仕事の経験――頼りにしたはずのものが警告を見えなくする瞬間を、三つの物語が別々の時代から浮かび上がらせる。

編集部から

三つの結末を先に知っていても、危険が迫る直前に本人が何を見落としたのかを追うと印象が変わる。動画では、それぞれの判断が反転する瞬間を見比べたい。

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MrBallen

動画の見どころ

  1. デメトリウス・マチュラが毎晩、床へ塩とニンニクを撒き、十字架を固定して吸血鬼から身を守ろうとする儀式が描かれる

  2. 1972年11月24日、ジョン・パイ巡査が塩とニンニクに満ちた施錠室で、外傷のないマチュラの遺体を発見する

  3. 検死で舌の下に置いていたニンニク片が喉から見つかり、吸血鬼除けそのものが窒息死の原因だったと明かされる

  4. 敵将の首を鞍に結んだシグルドの太ももへ大きな前歯が刺さり、勝者が感染症で数日後に死亡したという伝承が語られる

  5. 1978年、若い同僚が加圧液化ガスの過充填を警告したものの、経験豊富な運転手が無視して出発した経緯が明かされる

  6. ロス・アルファケスの爆発は約1.6キロ以上へ及び、159人が即死、長期影響を含む死者は最大243人と推計される

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