イエローストーン『死のゾーン』はなぜ裁判を止めるのか 法律の穴をたどる。

法律は整然と条文を並べていても、時代や場所が変われば、想定されなかった隙間が顔を出すことがあります。動画は東京・青山のライブハウスからイエローストーン国立公園まで、抜け穴を突いたとされる事例を順に案内します。
うどんを踏んでダンス規制に抵抗
最初の舞台は2013年頃の東京です。『テクノうどん』では、朝8時から音楽が流れ、参加者は袋に入った生地を足で踏み、最後に自分のうどんを食べたと紹介されます。当時は音楽に合わせて客を踊らせるクラブ営業に許可が求められ、2010年頃から無許可店の摘発が『ダンス狩り』と呼ばれていたという背景がありました。主催者は、真面目な反対運動だけでなく笑いでも抵抗したいと語り、踊る代わりにうどんをこねる仕掛けで規制を皮肉ったと動画は伝えます。
十八秒を氷上で滑らなかった理由
規則の文言を別の角度から読んだ例として、1984年サラエボ冬季五輪のアイスダンスも登場します。『ボレロ』を短くしても演技は4分28秒となり、上限を18秒超えていましたが、計時は滑走開始からというルールでした。選手2人は膝をついた状態で始め、約18秒間ブレードを氷につけずに演技した後で滑り出し、9人の審判全員から芸術点の満点を得て金メダルを獲得したといいます。
一方、中国ではファーストクラス航空券の予約を繰り返し変更し、食事付きラウンジを約1年間で300回ほど利用した男性の話が置かれます。最後には払い戻し可能な航空券を返金したとされ、動画はこの行為を模倣しないよう促しています。
州境の無人地帯で陪審員が消える
最も重い論点が、イエローストーン国立公園の『死のゾーン』です。動画によれば、法学者ブライアン・C・カルトは2005年頃、公園の州境部にある約130平方キロメートルの無人地域について、重大犯罪でも裁判が成立しない可能性を論文で指摘しました。公園全域はワイオミング州の連邦裁判区に属する一方、裁判地は犯罪が行われた州でなければならず、憲法修正第6条は陪審員を犯罪発生州かつ所定の地区の住民から選ぶよう求める、と動画は組み立てます。ところが該当区域には住民が一人もいないため、条件を満たす陪審員を集められないというのが理論の核心です。
密猟事件でも答えは出なかった
2005年、公園内で密猟により逮捕されたハンターがこの理論を援用しましたが、裁判所は認めなかったとされます。その後は司法取引で事件が終わり、『死のゾーン』の主張が本裁判で通用するかは未確定のままだと動画は結びます。ここは何をしても許される無法地帯ではなく、あくまで複数の法規定が交差する地点に残った問いとして紹介されています。
視聴者の反応
「音楽に合わせてうどん踏むの想像したら草」
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「決まりごとの穴をつく、ってのは頭柔らかくないとできないとんちみたいな感じでちょっと面白い」
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「うどんおもろすぎて変な声で笑ってしもうた」
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「こういう抜け道考える時ってIQ爆上がりするよね」
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「ライブハウスのワンドリンクと同じですね(飲食店扱い)」
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背景
『死のゾーン』は、殺人を許す法律がある場所という意味ではありません。動画が描くのは、公園の州境、連邦裁判区、陪審員の居住条件という三つの線が重なったとき、条件を満たす陪審員が見つからなくなるという法学上の問いです。密猟事件も司法取引で終わったとされ、その線が実際の裁判でどこまで耐えるのかは、まだ静かに宙へ残されています。
動画を見る
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動画の見どころ
2013年頃の東京・青山で、踊る代わりにうどんを踏む『テクノうどん』がダンス規制への抵抗として開かれたと紹介する。
675年の肉食禁止令から、鶏肉を柏、馬肉を桜、鹿肉をもみじ、猪肉を牡丹と呼んだ隠語の文化へ話が移る。
1984年サラエボ冬季五輪で最初の約18秒を滑らずに演じ、4分10秒の上限を満たして金メダルを得たと伝える。
中国東方航空の航空券を変更し続け、ラウンジを約300回利用した後に航空券代の返金も受けた男性の事例を語る。
イエローストーン国立公園の約130平方キロメートルの無人地域で、州境と連邦裁判区のずれから陪審員を選べないという説を紹介する。
2005年の密猟事件で『死のゾーン』理論は退けられたものの、司法取引により本裁判での有効性は未確定のまま残る。
中世ヨーロッパの決闘裁判から19世紀の名誉の決闘、現代日本の決闘罪まで、暴力と法の境界をたどる。
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