古代文明 / 歴史の謎
ルイジアナ沖の海底都市「クレセンティス」 プラトンの記述と重なる1万2000年前という符合。

メキシコ湾に面したアメリカ・ルイジアナ州の沖合に、地元の漁師たちが「変な場所」と呼んできた海域があります。エビ漁師のリッキー・ロビンは、そこへ差しかかった瞬間にコンパスが向きを定めなくなり、電子機器が次々に落ちていった、まるでバミューダトライアングルにいるようだったと語っています。
やがてその海の底から、人工物にしか見えないという石が引き上げられました。ルイジアナ沖には失われた都市が眠っているのではないか——そう言われるようになった海底都市の名は、クレセンティス。沈んだのは推定1万2000年前で、もし本物ならエジプトやメソポタミアよりはるかに古い文明が海の底にあることになる、というのが動画の見立てです。
50年、同じ海へ船を出し続けた建築家が見た並び
説を最初に言い出したのは、建築家のジョージ・ジェネシという人物だと紹介されます。彼は最初にソナーで海底を覗いたとき、自然にはできない規則的な構造物の並びを見てしまった。以来50年近く、自費で船を出して同じ海域を調べ続けているのだといいます。
その調査が描き出した海底には、30メートル級の堆積物と数百の構造物、そして中心に高さ85メートルの巨大なピラミッドがあるとされます。ギザ三大ピラミッドの一つ、メンカウラー王のピラミッドより少し大きい計算です。栄えていたのはおよそ1万2000年前、日本でいえば縄文時代にあたる頃だと語られます。
年代には理由がありました。1万2000年前は最後の氷河期が終わった時期にあたり、氷が溶けて海面はおよそ100メートル上昇しています。当時の海沿いに文明があったのなら、その痕跡は今、海の底にある。しかもこの海域は、氷河期には単なる沖合ではなく、北米大陸のほぼ全域から水と養分を集めるミシシッピ川がつくる広大なデルタ地帯でした。大きな川、肥沃な土地、温暖な気候。北米のどこかに最古の文明が芽生えていたなら、その候補にルイジアナ沖は含まれる、という筋道です。
バラスト石か、それとも85メートルのピラミッドか
もっとも、動画は自分たちの説にブレーキもかけます。物的な根拠は引き上げられた石とジェネシが見たというソナーだけで、それ以上のものはまだ何も提示されていない。もう一人の出演者が、そう繰り返し指摘します。
専門家の見方も紹介されます。昔の帆船は船体を安定させるために大量の石を積み、それを海へ投棄する文化があり、この海域にも実際にバラスト石が大量に放棄されたという記録が残っているのだといいます。1940年代に流行した、魚を集めるために石を沈めた人工魚礁説も挙がります。
それでも、と語り手は押し返します。バラスト石が偶然積み重なって、85メートル級のピラミッドの形になるでしょうか。 石そのものも手がかりだといいます。ジェネシの調査地点で網にかかったのは、エビではなく花崗岩でした。ミシシッピ川の河口一帯は本来、砂と泥が積もった海底になるはずで、硬い花崗岩の巨石があるのはおかしい、どこかから運ばれてきたに違いない、と。遠くの花崗岩をわざわざ運ぶという構図は、王の間のような重要な部分に花崗岩を使ったギザの大ピラミッドと同じだ、という重ね方をします。
プラトンとエドガー・ケイシーが指した同じ座標
2018年にはロシアの研究チームが、ギザの大ピラミッドは電磁波エネルギーを内部の部屋に集中させる構造になっているという論文を出したことも紹介されます。海底のピラミッドにも花崗岩で同じ仕組みが働いているとすれば、集まった電磁エネルギーが通りかかった船の電子機器を落としている——冒頭の証言が、ここで一本の線につながります。メキシコ湾からアメリカ東海岸にかけては、もともと磁気の乱れが多い海域として知られ、アラバマからジョージア、ノースカロライナへ帯状に伸びる「ブランズウィック磁気異常」では地球の磁場より明らかに強い値が出ます。学術的には大陸が分裂した太古の火成活動の痕跡とされますが、あれはクレセンティスに沈んだ古代文明が起こしているのだ、というのが語り手の立場です。
そこで持ち出されるのが、約2400年前にプラトンが『ティマイオス』『クリティアス』へ書き残した海に沈んだ都市、アトランティスでした。プラトンはその位置を「ヘラクレスの柱の外側」と記しています。柱とは現在のジブラルタル海峡で、当時のギリシャ人から見て大西洋の向こうにあるのはアメリカだ、と語り手は言います。滅び方は、激しい地震と洪水により一日と一夜のうちに海中へ没した、というものでした。
決め手として置かれたのは年代です。プラトンは滅亡をソロンの時代から9000年前としており、ソロンが紀元前600年頃の人物であることから逆算すると1万1600年前。ジェネシの言う1万2000年前と、ほぼ重なります。 都市の姿の記述も具体的で、中心の丘を水路と陸路が交互に取り囲む同心円状の街、外の海とは大型船が通れる運河でつながり、最も外側の輪の直径は10数キロ。中心にはポセイドンの神殿が建ち、壁には銀、屋根の飾りには金、そして壁面にはオリハルコンが使われていたと語られます。ジェネシが捉えた数百の構造物と中心の巨大ピラミッドは、その同心円の名残と神殿なのではないか、と重ねられます。
幻の金属とされてきたオリハルコンについても、2015年にイタリア・シチリア沖の紀元前6世紀の沈没船から合金のインゴットが39個引き上げられ、地元の海洋局の担当者が「オリハルコンかもしれない」と述べた例が挙がります。プラトンは物語を飾るために架空の金属を創作したのではなく、実在するものを描写していたのではないか、というわけです。
最後にもう一人、20世紀最大の予言者とも言われるエドガー・ケイシーが登場します。彼はアトランティスの首都ポセイディアの一部が1968年から69年にビミニ付近へ再び姿を現すと予言しており、実際に1968年9月、バハマのビミニ付近で巨大な石を敷き詰めたような海底の道が見つかりました。時代も国も違う二つの記録が、同じ場所と同じ時期を指し示している。アトランティスとは地中海側の人間が付けた名前にすぎず、同じ都市をジェネシがクレセンティスと呼び直しただけなのではないか——動画はそこへ着地します。
クレセンティスが本物だったとしても、すぐに確かめる術はないかもしれません。それでも今日も誰かが、その上を知らずに通っている。
視聴者の反応
「もはや都市伝説をこんなにおもしろおかしく喋れるのはとーや君だけなんよ😂」
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「お疲れ❗️ 無重力は、無かったよ〜😊 無事にちゃんぽん食べれた❗️😂」
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「この2人の古代文明ネタ好きだわ。どんどんやって!」
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「アトランティスもだがムー大陸も海に沈んでいるという話なので気になる。。。」
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「アトランティスとかムー大陸とか海底にはワクワクが詰まってますね😊」
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この説をたどる
海の底に沈んだ都市という物語は、プラトンが書き残してから2400年のあいだ、ずっと大西洋の彼方を指してきました。その指先がルイジアナの沖へ向いたとき、手がかりは順番に増えていきます。漁師が「変な場所」と呼んだ海域、コンパスの狂い、そして網にかかるはずのない花崗岩。もしこの三つが一本の線でつながっているなら、狂いの原因は海の下に眠る構造物ということになり、石が運ばれてきたという事実そのものが、運んだ誰かの存在を示すことになります。そこへプラトンの1万1600年前と、エドガー・ケイシーが名指しした1968年のビミニが重なる。年代と場所が別々の記録から同じ点を指すとき、偶然という言葉はだんだん重くなっていきます。ただ、いまその線を結んでいるのは一つの石とソナーの記憶だけで、次の手がかりは海の底から上がってくるのを待つほかありません。
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コヤッキースタジオ
動画の見どころ
ルイジアナ州沖の海域を地元漁師が「変な場所」と呼んでおり、エビ漁師のリッキー・ロビンは差しかかった瞬間にコンパスが利かず電子機器が次々に落ちた、バミューダトライアングルにいるようだったと語る。
海底から人工物にしか見えない石が上がったことから、ルイジアナ沖には1万2000年前に沈んだ都市クレセンティスがあると言われるようになった経緯が語られる。
建築家ジェネシが最初にソナーで海底を見たとき、自然にはできない規則的な構造物の並びを見てしまったことが、50年に及ぶ自費調査の出発点だったと紹介される。
海底には30m級の堆積物と数百の構造物、中心に高さ85mのピラミッドがあり、ギザのメンカウラー王のピラミッドより少し大きく、栄えたのは約1万2000年前だとされる。
専門家が挙げる帆船のバラスト石の投棄説と1940年代の人工魚礁説に対し、バラスト石が偶然積み重なって85m級のピラミッドの形になるはずがないと押し返す。
砂と泥が積もるはずの河口に硬い花崗岩の巨石があるのはおかしく運ばれてきたに違いない、その構図は王の間に花崗岩を使ったギザの大ピラミッドと同じだと重ねる。
プラトンがアトランティスの滅亡をソロンの時代から9000年前と記したことから逆算すると1万1600年前になり、ジェネシの言う1万2000年前と重なると語られる。
エドガー・ケイシーがアトランティスの首都ポセイディアの一部は1968年から69年にビミニ付近へ現れると予言し、実際に1968年9月バハマのビミニ付近で海底の道が見つかったと紹介される。
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