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ダモクレス族から人工知能まで 終末シナリオを並べた末に「全滅は難しい」へ至る動画。

「約80万年前、直径およそ1キロの小惑星が地球に衝突した」——語り手はそこから話を始める。クレーターはいまだ見つかっていないものの、破片は東半球の地表の最大30%に及ぶ範囲へ散らばっているという。この規模の衝突はおよそ50万年から200万年に一度、恐竜を絶滅寸前まで追い込んだ規模なら約1億年に一度とされる。
一撃で放出される運動エネルギーは原子爆弾数十億個の同時爆発に相当し、生き延びた者を待つのは止まない地震、火災嵐、津波だと説明される。やがて煙と塵が地球を覆って太陽を遮り、数か月から数年続く「衝突の冬」が暗闇と極寒、世界規模の飢饉をもたらす。それでも地下へ逃れた小さな集団が文明を建て直す可能性は残る、というのが動画の見立てだ。
警告なしに来る天体と、地球を向いていない光の束
備えの時間があるかどうかで生存率は変わる。直径1キロを超える地球近傍の小惑星や彗星は90%以上がすでに発見済みで、衝突コースにあれば数十年、あるいは数百年前に分かるという。ただし1983年には直径9キロの彗星が最接近のわずか2週間前に見つかり、2019年にも都市を壊滅させうる小惑星が、月までの5分の1の距離を通過する前日にようやく検出された。
死角として挙げられるのがダモクレス族だ。離心率の高い軌道を描き、反射率が低いために見つけにくい。追跡できているのは約200個、平均直径は16キロで、太陽系にはさらに数百個が漂っている可能性があるという。そのうちの一つが地球へ向かっていたなら、警告はまったく無いかもしれない。。
宇宙からの脅威はもう一つ、ガンマ線バーストとして語られる。爆発のエネルギーを2本の細いビームへ絞り込み、数秒間で太陽が一生かけて放つ以上の量を解き放つ。近くで起きればオゾン層が剥ぎ取られ、有害な紫外線が地表へ届き、数年続く「宇宙の冬」を招くかもしれない。約4億5000万年前に海洋生物のおよそ70%が失われた大量絶滅も、これが原因ではないかと紹介される。もっとも、これまでに観測されたバーストはすべて銀河系外を起源とし、天の川銀河内の候補も地球を向いていないため、脅威は極めて低いとされる。
自然の手札を伏せた先に置かれる「人類自身」
地球側の災害も順に検討される。約7万4000年前に東南アジアで起きた噴火は人類史上最も強力な火山噴火で、最大2週間にわたって火山灰と塵を吐き出した。影響の評価は深刻から軽微まで幅があり、最新の研究は軽微な側を支持しているという。初期の人類が生き延びられたのなら我々も同じはずで、超巨大噴火は人類の存続をほとんど脅かさない——それが動画の立場だ。より破壊的な洪水玄武岩も、2億5000万年前のシベリアの例が史上最悪の大量絶滅と時期を同じくする一方、数千年から数百万年かけて進むため適応の余地があるとされる。
疫病の節も同じ結論へ向かう。黒死病は10年足らずでヨーロッパ人口の25〜60%を奪ったが、コロンブス交換の疫病もスペイン風邪も、世界人口の数パーセントを超えては殺していない。H5N1鳥インフルエンザは現在ヒトの間で持続的には広がらないものの、実験では自然変異でその能力を得る可能性が示されたという。それでも最悪の場合ですら人類の大半は生き残る、と動画は見る。こうして自然の手札を一枚ずつ伏せたうえで置かれるのが、最も差し迫った脅威は人類自身だという結論だ。
「考えられるが、極めて困難だ」——専門家の答え
バイオテクノロジーは実験室で病原体を設計できる段階に達し、封じ込めの破綻も複数回起きているという。設計された微生物は自然のものより致死性や伝播性が高く、治療も難しくなりうる。少数の科学者集団が人類を一掃する生物剤を作れるのではないか——動画が引く専門家は、その問いに「考えられるが、極めて困難だ」と答える。毒性と伝播性、そして持続的な感染の連鎖を同時に満たす微生物を作ることは、最良の環境でも極めて難しいという。
核をめぐる整理も似た形をとる。第二次世界大戦の終結以降、偶発的にも意図的な瀬戸際政策によっても、世界は何度も核戦争の淵まで追い込まれてきた。13,000発を超える弾頭の大半をロシアと米国が持ち、全面戦争になれば爆発だけで数億人が失われ、続く核の冬と放射性降下物、火災嵐、飢餓が数十億人の命を奪いうる。それでも人類は地球上に均等には分布しておらず、ニュージーランドのような島嶼国はほぼ確実に残るため、核戦争は通常、存亡の脅威とは見なされないとされる。
人工知能の節で焦点になるのは、悪意ある機械ではなくミスアラインメント——人間の目標や価値と噛み合わない知能が、設計の見落としから危険になる可能性だ。自己改良で知能を指数関数的に高める「知能爆発」が起これば、生まれた直後に全人類の知能の総和を超えるかもしれないという。2016年に300人超の機械学習研究者へ行われた調査では、人工知能が人間のあらゆる能力を超える確率が2061年までに平均50%とされたが、回答の幅は非常に大きく、絶滅の確率として示された中央値は5%だった。
難しいのは、これらに前例が無いことだと指摘される。小惑星衝突なら地質記録と近傍天体の調査から見積もれるが、人工知能や自己複製ナノマシンには参照できる歴史が無い。1945年の最初の核実験でも、大気に引火して地球上の全生命が焼き尽くされるのではという懸念が実際にあり、観測者の一人は爆発の巨大さに圧倒されて一瞬それが起きたと思ったという。
それでも人類はまだ立っている
生態系の章は数字が重い。毎年およそ100億本の樹木が伐採され、動物の個体数は急減し、絶滅速度は人類以前の数十倍から数百倍に達してなお加速している。100万種以上が絶滅の危機にあり、その中心には人口過剰に駆られた過剰消費がある——収支を合わせるには、まもなく2つ目の地球が必要になるという。それでも最も包括的な評価は、暗い未来像を描きこそすれ人類の消滅までは予測していない。森林減少の速度はこの30年で鈍化し、化石燃料から再生可能エネルギーへ移る国も増えている——ただしそれは基準を極端に低く置いた話でもある、と動画は付け加える。
「全員を本当に消し去ることが、これほど難しいとは思わなかった」。制作を振り返る語り手の言葉が、この動画の答えになっている。数百人まで減っても数千年をかければ回復は不可能ではなく、地球の外へ広がるほど単一の破局による絶滅は起こりにくくなる。終末が来るとすれば一撃ではなく、災害が次の災害へ流れ込む緩やかな衰退なのかもしれない。それでも数百万年の進化と数え切れない災害を経て、人類はまだ立っている——それが明日も世界がそこにあることの、いちばんの保証だと締めくくられる。
視聴者の反応
「the fact that they thought the atomic bomb could ignite the atmosphere and then did it anyway is the most human thing I've heard in a while」
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「[Credits, References, and More] https://www.lemmi.no/p/consumed-by-the-apocalypse」
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「**LEMMiNO has entered the chat** “This is how we’re all gonna die in great detail”」
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「bro "that's how low we've set the bar" gave me chills」
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「To think this channel used to discuss memes is astonishing, the character development」
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この説をたどる
小惑星の破片が東半球へ散らばった80万年前から、まだ見つかっていないダモクレス族、銀河の外から届く光の束、シベリアを覆った溶岩、そして自分たちの手でつくる病原体と弾頭へ。並べられた脅威は、外から内へと順に近づいてくる。どれも人類を絶滅の淵まで運ぶ力を持ちながら、最後の一線だけを越えられない——その形がそろって見えてきたとき、浮かぶのは「滅びるかどうか」ではなく「どこまで壊れた世界で生き続けるのか」という問いだ。地獄ではあっても住める地獄、という言い方が残るのはそのためだろう。個々の数字や研究の出所までは示されない場面もあるが、脅威を一つずつ端まで詰めていく順序そのものが、この動画の視点をつくっている。
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LEMMiNO
動画の見どころ
約80万年前に直径およそ1キロの小惑星が地球へ衝突し、クレーターは未発見のまま、破片だけが東半球の地表の最大30%に及ぶ範囲へ散らばっていると語られる。
1983年には直径9キロの彗星が最接近の2週間前に、2019年には都市を壊滅させうる小惑星が通過の前日にようやく見つかったと、検出の遅れの実例が挙げられる。
離心率の高い軌道と低い反射率で見つけにくいダモクレス族は平均直径16キロ、追跡できているのは約200個で、衝突コースに乗っても警告が無いかもしれないという。
ガンマ線バーストは数秒で太陽の一生分を超えるエネルギーを2本のビームへ絞り込み、約4億5000万年前に海洋生物の70%が失われた大量絶滅の原因かもしれないと紹介される。
約7万4000年前の超巨大噴火も、2億5000万年前にシベリアをヨーロッパ大の溶岩で覆った洪水玄武岩も、進み方が遅いため人類の存続は脅かさないと整理される。
火山噴火と自然のパンデミックを除けば地球に人類を根絶する手段は無く、最も差し迫った脅威は人類自身だ——ここから話題が人為的な脅威へ切り替わる。
少数の科学者集団が人類を一掃する改変生物剤を作れるのではないかという問いに、引用された専門家が「考えられるが、極めて困難だ」と答える場面。
「全員を本当に消し去ることがこれほど難しいとは思わなかった」と制作を振り返り、終末は一撃ではなく災害が次の災害へ連なる緩やかな衰退かもしれないと結ぶ。
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